藤城信幸さんが新しい本を発刊されました
同窓生の藤城信幸さん(高25回)が新しい本『図説-渥美半島太平洋岸の海岸線を追う』を発刊されましたのでご紹介します。大変見やすい、分かりやすい素晴らしい本です。
著者であるご本人からもメッセージを頂きましたので、以下に掲載します。
このたび、2019年発刊の『図説-渥美半島 地形地質とくらし』の続編として、神野教育財団から助成を受けて、『図説-渥美半島太平洋岸の海岸線を追う』を上梓いたしました。古文書や絵図と明治23年の地形図をベースに、最新の都市計画図や空中写真、現地調査のデータを活用しながら、江戸時代からの渥美半島の表浜の地形、集落や街道などの変遷について、新たな視点で図説したものです。
本書では、波浪による表浜の後退は極めて少なく、南海トラフ地震の震度6程度の揺れで大規模な崩落が繰り返されて、海食崖が形成されたものであると考えました。田原市や豊橋市の地震・津波からの避難訓練は、海食崖の崩落も考慮した防災計画の策定が望まれます。また、宝永地震の大津波(1707年)で海辺から高台へと移転した豊橋市側の表浜集落や寺社。侵食で消えたと言われてきた城下村や伊勢街道の謎も新たな視点で解説していきます。さらに、戦後の開発や護岸工事でバランスを崩している砂浜のことも記載させていただきました。
豊川堂と精文館では12月26日から販売、1月からはAmazonで注文できるようになる予定です。通説を覆すような一冊となっていますので、地元の皆様にもお読みいただきたいと思っています。藤城 信幸